教員南極派遣プログラム

 来年度の人事の一部が発表されました。私はまだ発表されていません。周囲からは「もし南極派遣が決まったら、帰ってくるところがなくなるよ」と脅されてますが。

 応募書類の続き。
 一番手こずったのが(5)「南極授業」計画案です。「南極昭和基地から自分ならこんな授業をするという内容の4回分の授業計画」と言う非常にアバウトな要求ですが(^^;
まだ南極に何があるかわからないし、どんなことが出来るかもわからない状況で、どうやって計画を立てればいいのか・・・

 例えば、「南極の生物は豊富なプランクトンによって支えられています。それでは見てみましょう」といって、顕微鏡で見せることが出来るのか。そもそも中継のカメラマンは誰がやるのか。基地の方々はどこまで協力して下さるのか等々、わからないことだらけです。
広報の方にそれとなく聞いても教えてくれなかった(笑)<当たり前です

 悪戦苦闘しながらでっち上げました。


 
 

教員南極派遣プログラム

 履歴書の続き。
 「婚姻状況 既婚・未婚・婚約」と「平均的な年収・月収」を書く欄がありました。他の職業でも聞かれるのかもしれませんが、南極という特殊条件を考えると深読みしたくもなる訳で(笑)

 「既婚者は生還への欲求が強いから、生き残る確率が高い」とか考えられてたらどうしよう(笑)。それに、婚約ってどの段階から婚約なんだろう・・・とか(笑)
 素直に「未婚」「年収300万円」と書きました。

教員南極派遣プログラム

書類が入手できたら、いよいよ書き始めます。
まずは学歴。まぁこれは楽勝。
次は職歴。私事で恐縮ですが、今の学校に来るまでに5つの学校を渡り歩いた私(^^;
しかもかけ持ち期間が微妙にかぶっているので非常にめんどくさい。そのうち書こう・・・と思っているうちに締め切り一週間前になって大慌て。

恥も外聞もかなぐり捨てて、事務室から当時の応募書類を引っ張り出してもらいました。事務長さんごめんなさい(謝)。


学歴、職歴の次は南極歴・・・南極歴!?
そう、南極歴を書く欄があるのです。当然「なし」。

次は「寒冷地歴」。これも「なし」。
普段東京で寒い寒いと言っている自分が応募して良いのかと心配になってきました。
「嗜好品」。酒、タバコの類でしょうが、何と書けばいいのか・・・
タバコは吸いませんがお酒は毎日ビールを350ml程度。とりあえず「なし」と書きました。

教員南極派遣プログラム

応募が決まったら、次は書類作成です。
必要な書類は

(1)参加申込書
(2)学校長作成の許可書
(3)履歴書
(4)所属長の推薦状
(5)「南極授業」計画案

です。

この中で問題なのは(4)の推薦状と(5)の計画案かなぁ。
他の2つはなんとかなるだろう・・・と思っていたのですが、甘かった!!
実は「履歴書」に結構苦労しました。

今、私が勤務している学校の近くに国立極地研究所がある関係で、広報課の方から直接応募書類を頂くことが出来ました。そのほかにもHPから書類をダウンロードできることを知っていたので、試しに履歴書をダウンロードしてみると・・・

半分(おもて)しかアップされてない!!(笑)

私は実物を持っていたから気がつきましたが、ダウンロードした方は気がつかないんじゃないかな・・・。

裏面は職歴など、書くことが面倒だったので、気がつかないふりして出しちゃおうかとも思いましたが(笑)、問い合わせてみました。で、翌日にはちゃんと両面アップされてました。

で、履歴書の中身ですが、普通の履歴書ではお目にかからない項目が・・・

教員南極派遣プログラム

 「教員南極派遣プログラム」に応募しようと決心した私でしたが、まず応募資格を確認する必要がありました。


1.応募資格
(1)日本国内の小学校・中学校・高等学校(公立、私立を問わず)の現職の教員であること。
(2)極域の科学と極地観測に興味と関心をもっていること。
(3)次の事項を含めて、南極昭和基地からの「南極授業」の企画が提案できること。
  ?南極の自然、観測隊員の姿、南極観測の意義等についての情報発信
  ?児童・生徒の南極の自然への理解、興味・関心の向上、地球環境、国際協調に関する意識の向上
(4)所属する学校長の推薦が得られること。
(5)心身とも健康であり、南極地域での行動に耐えうる体力の持ち主であること。
(6)年齢、性別は問わない。

・・・まぁ、大丈夫だろう・・・

と思ったのですが、最大の難関「(4)学校長の推薦」が!!


事前に軽く学校長に相談してみたところ、「良いじゃないか。是非挑戦してみて下さい。辞めていってもらうことになるけどね。」

ええ〜!!

教員南極派遣プログラム

 国立極地研究所が主催する「教員南極派遣プログラム」に応募してみました。これは平成22年11月に日本を出発する第52次日本南極地域観測隊夏隊に同行し、昭和基地から「南極授業」を行う企画です。

 で、これに応募してみた訳ですが、応募するだけで紆余曲折がありまして・・・

 つらつらと書き連ねてみたいと思います。